2007/06/19

プラウドタワー船橋


船橋駅北口の目の前に建つ超高層マンションです。

内覧会は2005年2月から3月にかけて行われ、僕も多くの方の同行を行いました。

印象に残っている事は2つ

1つは仕上がりの良さ、近年稀に見る指摘箇所の少ない物件で、いつも50箇所以上は当たり前のように指摘する建築士さんが、この物件の同行のときは8箇所しか出なかったという結果にびっくりしたのを覚えています。

確かに、僕が同行したときも、二桁行くことはほとんど無かったわけで。

とにかく、デベの担当者も「ここは特に力を入れて監理しました!」と自慢しており・・・

2つめは、そのデベ担当者の胡散臭さです。

「ここだけ特に力を入れるな!全部平等に力を注げ」と言いそうになりました。

こういう人間は、会社の歯車としては最高の人材です。

彼の言う「ここは特に・・」というのは、ここだけということではなく「自分が担当する物件だけは、どんな事があっても良い評価を得るんだ」という、愛社精神旺盛なエリート社員と思われ。

その出世意欲満々の愛社精神が、購入者へのサービス精神に繋がるのですから、それはそれで良い事であり、何も問題無いように思えるのですが、何事も行き過ぎるといろいろと弊害が出てくるものであり。

彼は、担当したマンションの内覧会で、指摘数の少なさを競っていたようです。

担当物件の出来の良し悪しが社員の評価につながるのであれば、その良し悪しを端的に示すのは、内覧会での指摘数もその要素の一つと思われ。

そうなると、僕らのような同行業者が付いてくる部屋は要注意、という訳で、一緒に部屋まで付いて来て探りを入れるケースもありました。

ある建築士さんなどは、「あなたの指摘はおかしい、うちではそんな指摘は認められないので対応しません」と食ってかかられた事も。

それだけではなく、「名刺をよこせ」「そんな指摘をして、お客様が不安になってキャンセルにでもなったら訴えるぞ」など、自分の評価の事のみで頭がいっぱいになっている為、お客様のご依頼で僕らが同行に来ているという、根本的な状況が全く呑み込めていない発言を連発していたようで。

会社にとってこれほど素晴らしい人材はありません。

また、こういう人間は、マンションを買う人にとっては何の害も無いですし、むしろこれからもどんどん出来の良い物件を世に出していってもらいたいと思います。

拝啓、Z君

また、どこかの内覧会でお会いしましょう。

そしてまた、文句の付けようの無い仕上がりの部屋に同行するのを楽しみにしています。

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