2007/07/17

給気口(外側)


当たり前ですが、給気口は外と部屋が穴でつながっています。

風も入ってくればホコリも入ってきます。

ですので、部屋内からふたを閉じられるようになっており

台風のときなどは、ふたを閉めれば部屋の中に雨が吹き込まずに済むわけです。

ただ、雨は壁に降り付け、壁から給気口の周りをしみ込み入り込んでしまう可能性があります。

換気スリーブと壁の隙間をつたわった水は、やがてコンクリートから部屋内のボードにまで達する可能性もあります。

そのため、給気口カバーの周りをぐるっとシール処理をして、水が入り込まないようにします。

シールをするかしないかの、一般的な施工常識として、給気口の位置から45度の角度に庇があるかどうか(つまり雨がかりになるかどうか)で判断します。

45度以内に庇が有ろうが無かろうが、雨がかかるときはかかります。

ただ、どこかに基準のようなものを置かないといけないので、45度という角度を目安に僕らもチェックしていくわけで。


写真のようなケースは、明らかに庇が45度のラインに足りていませんので、本来なら給気口周りはシールしてもらうべきところです。

ただ、ある施工者は「庇が45度ラインに無くても、廊下幅が1m以上ある場合はシールはしない規定になっています」と、頑なに拒否の姿勢を貫きました。

社内統一のルールと言っていましたが、同じ会社が施工したマンションに何百件と同行してきて、そんな理由で対応しない物件は初めてです。

世帯数が多いから1件だけやる訳にはいかない、という施工側の都合が見え見えであり

良い物件だっただけに、この施工者の対応だけが非常に残念だったわけで

拝啓、S様

私自身納得はしていませんが、あそこまで施工者が頑なに言うので、予想したとおりの不具合が発生した場合の対応を、確固たる約束事にして、書面をもらって下さい。

施工担当者は了承済みです。

もちろんアフターサービス規定とは別物で、対応期間は無期限で話してあります。

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